第11回.コンボボックス(ComboBox)の追加
ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。
ラベル、テキストボックス
これは当然ですが、その次に良く使われるものは、
コンボボックス、リストボックス、チェックボックス、オプションボタンになるでしょう。
今回はコンボボックスです。
コンボボックスの追加

ラベル:lbl区分
コンボ:cmb区分
としておきます。
Aランク、Bランク、Cランク
これらを選択できるようにします。
コンボボックスのプロパティ・メソッド
Private Sub UserForm_Initialize()
End Sub
Initializeイベントをまだ作成していない場合は作成してください。
簡単に言えば、最初に1回だけ実行されるということです。
従って、最初に1度だけ実行すれば良い処理はここに書く事になります。
AddItemメソッド
Private Sub UserForm_Initialize()
Me.cmb区分.AddItem "Aランク"
Me.cmb区分.AddItem "Bランク"
Me.cmb区分.AddItem "Cランク"
End Sub
このように、AddItemメソッドを使用します。
このサンプルでは、次々に末尾に項目が追加されます。
追加する位置を指定する場合は、
.AdItem 項目, 順序
Private Sub UserForm_Initialize()
Me.cmb区分.AddItem "Aランク", 0
Me.cmb区分.AddItem "Bランク", 0
Me.cmb区分.AddItem "Cランク", 0
End Sub
このようにすると、逆順に項目が並ぶことになります。
Listプロパティ
Private Sub UserForm_Initialize()
Dim ary区分(2) As String
ary区分(0) = "Aランク"
ary区分(1) = "Bランク"
ary区分(2) = "Cランク"
Me.cmb区分.List = ary区分
End Sub
このように配列をコンボボックスの項目に一括で追加することが出来ます。
RowSourceプロパティ
Private Sub UserForm_Initialize()
Me.cmb区分.RowSource = Worksheets("Sheet1").Range("A1:A3").Address(External:=True)
End Sub
このように、シートのセルとリンクさせることが出来ます。
注意点は、
セル範囲のオブジェクトを指定するのではなく、シート名も含んだセル範囲を表すアドレス文字列を指定します。
Worksheets("Sheet1").Range("A1:A3").Address(External:=True)
これは、
[ブック名]Sheet1!$A$1:$A$3
となります。
Externalを指定しないと単に$A$1:$A$3となってしまう為、シートがアクィブシートになってしまいます。
Styleプロパティについて
| 定数 | 値 | 内容 |
| fmStyleDropDownCombo | 0 | コンボ ボックス (ComboBox) コントロールは、選択項目のリストを持つコンボ ボックスとして機能します。 編集領域に値を入力したり、選択項目のリストから値を選択することができます。 |
| fmStyleDropDownList | 2 | コンボ ボックス (ComboBox) コントロールは、リスト ボックスとして機能します。 リストから値を選択しなければなりません。 |
初期値では、fmStyleDropDownComboとなっていますので、リストに無い項目も手入力が可能となっています。
つまり、手入力を許可するかどうかで、どちらにするか適宜選択してください。
コンボボックスで選択した値を取得
セルor変数 = Me.cmb区分.Text
セルor変数 = Me.cmb区分.Value
セルor変数 = Me.cmb区分.List(Me.cmb区分.ListIndex)
上記3通りは、通常は同じ結果となります。
Style=fmStyleDropDownCombo
この場合は、最期のMe.cmb区分.List(Me.cmb区分.ListIndex)、これでは都合が悪いです。
これは、コンボボックスの選択されたリスト位置ですので、
Style=fmStyleDropDownComboの場合に、リストに無い項目を入力した場合は、
この値は-1となっていますので、これでは取得できません。
Me.cmb区分.Text
これで取得してください。
コンボボックスの指定リストを選択状態にする
For i = 0 To Me.cmb区分.ListCount - 1
If Me.cmb区分.List(i) = 指定文字列 Then
Me.cmb区分.ListIndex = i
Exit For
End If
Next
上記VBAでは、リスト内を検索して、一致した文字列のリストを選択状態にしています。
しかし、この場合は、コンボボックスに設定されているリスト内の文字列かどうかが問題となります。
Style=fmStyleDropDownComboの場合は、リスト内に無くてもエラーとなりませんが、
Style=fmStyleDropDownListの場合はエラーとなってしまいますので、
シートのセル値を設定する場合等は、上記サンプルのようにするか、
On Error Resume Nextの指定が必要になります。
このような場合の細かいテクニックは、後々にあらためて解説します。
複数列のコンボボックス
.ColumnWidths
複数列はコンボボックスでは使用頻度が低いので、次回のリストボックスで詳しく説明します。
指定方法はリストボックスとほぼ同様となります。
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第9回.標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しⅠ
第10回.標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しⅡ
第11回.コンボボックス(ComboBox)の追加
第12回.リストボックス(ListBox)の追加
第13回.チェックボックス(CheckBox)の追加
第14回.オプションボタン(OptionButton)の追加
第15回.ここまでの整理と全VBA
第16回.アクティブコントロールに色を付ける
第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する
第18回.2段階のコンボボックス
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