ユーザーフォーム入門
セルの値をテキストボックスへ

Excelマクロのユーザーフォームの基礎、エクセルVBAの入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2019-12-15

第8回.セルの値をテキストボックスへ


ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。
フュームのテキストボックスにワークシートのセル値を表示します。
シートの実行ボタンを押下したら、アクティブセルの行の値をフォームに表示してみましょう。


Initializeイベントプロシージャーの追加

フォームのコードを表示しましょう。
右クリックします。

VBA マクロ ユーザーフォーム

フォーム上で右クリックでも良いです。
または、
「表示」→「コード」・・・ショートカットはF7です。

では、ここで、フォームのInitializeイベントを追加します。

VBA マクロ ユーザーフォーム

このUserFormをクリックすると、

Private Sub UserForm_Click()

End Sub

勝手にClickのイベントプロシージャーが追加されます。
目的のInitializeイベントではないですね。
右上のイベント選択でInitializeを選択します。

VBA マクロ ユーザーフォーム

これで、Initializeイベントが追加されます。

Private Sub UserForm_Initialize()

End Sub

UserForm_Clickは不要なので、削除しておきましょう。

InitializeイベントプロシージャーのVBAコード

では、このUserForm_Initializeを以下のように変更して下さい。

Private Sub UserForm_Initialize()
  Dim i As Long
  With Worksheets("顧客マスタ")
    i = ActiveCell.Row
    Me.txtコード.Text = .Cells(i, 1)
    Me.txt漢字名称.Text = .Cells(i, 2)
    Me.txtカナ名称.Text = .Cells(i, 3)
  End With
End Sub

これで、アクティブセルの行の内容がフォームに表示されたはずです。
前回作成した、

Private Sub btnOk_Click()
  Dim lastRow As Long
  With Worksheets("顧客マスタ")
    lastRow = .Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row + 1
    .Cells(lastRow, 1) = Me.txtコード.Text
    .Cells(lastRow, 2) = Me.txt漢字名称.Text
    .Cells(lastRow, 3) = Me.txtカナ名称.Text
  End With
  Unload Me
End Sub

この代入方向を逆にしただけですね。
ここまでが、ユーザーフォームの基本になります。
後は、いろいろなコントロールの使い方を覚えれば良いです。

しかし、ActiveCell.Rowをフォーム側で使うのは、どうもスマートではないです。
なんとなく、いやな感じがします。
こういActive○○というような特殊なオブジェクトはなるべく使わないようにVBAを作成したいところです。

各モジュール間でのデータ受け渡し方法

ここまでラベルとテキストボックスについて説明しましたが、コントロールはまだまだ沢山あります。
しかし、他のコントロールの説明に入る前に、
フォームモジュール、標準モジュール、シートモジュール、
それぞれの間でのデータの共有方法、データの受け渡し方法をやります。

書籍やネットでは、なかなか書いてない方法も含めて、かなり高度な使い方まで踏み込みます。
ここを覚えてしまえば、各コントロールの使い方は、それほど難しいものではありません。



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第5回.ラベルの追加
第6回.テキストボックス(TextBox)の追加
第7回.テキストボックス(TextBox)の値をセルへ
第8回.セルの値をテキストボックスへ
第9回.標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しⅠ
第10回.標準モジュールとフォーム間のデータ受け渡しⅡ
第11回.コンボボックス(ComboBox)の追加
第12回.リストボックス(ListBox)の追加
第13回.チェックボックス(CheckBox)の追加
第14回.オプションボタン(OptionButton)の追加
第15回.ここまでの整理と全VBA


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