ユーザーフォーム入門
Enterキーで次のコントロールに移動する

Excelマクロのユーザーフォームの基礎、エクセルVBAの入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2024-02-25

第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する


ユーザーフォーム入門として基礎から解説します。
Enterキーの押下で、(タブ順が)次のコントロールに順々に移動してほしいものです。


ユーザーフォームでのEnterキー動作について

テキストボックスは、Enterキー押下で次のコントロールに進みます。
(MultiLineの場合は、テキスト内の改行となります。)
しかし、他のコンボボックス・リストボックス・チェックボックス・オプションボタンでは、
Enterキーでは、次のコントロールに進みません。
実際に操作してみると、やはり違和感がありますね。

Windowsの規定では、Tabキーで次に進む事になっていますが、
やはり、Enterキーで進んだ方が操作性が良いと思います。
では、そのコードを実装してみましょう。

テキストボックスは、元々Enterキー押下で次のコントロールに進みますので、
その他のコントロールについてのみ記述を追加します。

KeyDownイベント

Private Sub cmb区分_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
  If KeyCode = vbKeyReturn Then
    Me.lst都道府県.SetFocus
  End If
End Sub
Private Sub lst都道府県_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
  If KeyCode = vbKeyReturn Then
    Me.opt企業.SetFocus
  End If
End Sub
Private Sub opt企業_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
  If KeyCode = vbKeyReturn Then
    Me.opt個人.SetFocus
  End If
End Sub
Private Sub opt個人_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
  If KeyCode = vbKeyReturn Then
    Me.chk休止.SetFocus
  End If
End Sub
Private Sub chk休止_KeyDown(ByVal KeyCode As MSForms.ReturnInteger, ByVal Shift As Integer)
  If KeyCode = vbKeyReturn Then
    Me.btnOk.SetFocus
  End If
End Sub

特に解説も必要ないでしょう。

KeyDownイベントで、KeyCodeがEnterキー(Returnキー)か判定をし、
Enterキーの場合は、次のコントロールにSetFocusrする。
これだけです。

細かい話としては、Shiftキー押下を判定して、Shiftキーが押されている場合は、
前のコントロールに戻るようにしてやる事もありますが、
その場合は、テキストボックスにも同様に、
Shiftキーが押されている場合の処理を書く必要があります。
試しにやってみるのも良いでしょう。

Keycode 定数 一覧

KeyPressイベント

キー押下の判定を、
KeyPressイベントに入れているコードを見かける事もあります。

Private Sub cmb区分_KeyPress(ByVal KeyAscii As MSForms.ReturnInteger)
  If KeyAscii = 13 Then
    Me.lst都道府県.SetFocus
  End If
End Sub

このような感じのVBAですね。
まあ、これでも正しく動作しますが、KeyPressイベントではShiftキー押下の判定ができません。
先々の機能拡張を考慮した場合、KeyDownイベントで処理しておいた方が良いでしょう。



同じテーマ「ユーザーフォーム入門」の記事

第14回.オプションボタン(OptionButton)の追加
第15回.ここまでの整理と全VBA
第16回.アクティブコントロールに色を付ける
第17回.Enterキーで次のコントロールに移動する
第18回.2段階のコンボボックス
第19回.数値専用のテキストボックス
第20回.テキストボックスの各種イベント
第21回.ユーザーフォームの各種イベント
第22回.コントロールの動的作成
第23回.イベントプロシージャーの共通化
第24回.イベントプロシージャーの共通化(Enter,Exit)


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

WshNetwork(ネットワークドライブの割り当て等)|VBA技術解説(2025-04-09)
TRANSLATE関数(翻訳) DETECTLANGUAGE関数(言語識別)|エクセル入門(2025-04-08)
QRコード、バーコード作成の覚え書き|エクセル関数応用(2025-04-05)
TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
10.条件分岐(Select Case)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ