第18回.シートをコピー・挿入・削除する(Worksheets,Copy,Add,Delete)
マクロVBAで同形式のシートを大量に作るときは、
事前に雛形としてのシートを作成しておき、それをコピーして複数シートを作成します、
VBAではシートを操作することがとても多いものです。
シートのコピー
色々なシートのコピーが出来ます。
新しいブックにコピー
新規ブックが作成され、右クリックしたシートが先頭シートとして作成されます。
この時のマクロVBAコ-ドが、
新規ブックにシートがコピーされます。
同一ブック内にコピー
に続けて、コピー先を指定します。
指定のシートの後ろにコピーされます。
これはブックのシート数なので、
Worksheets(Worksheets.Count)
これが最終シートになりますので、
結果として、最終シートの後ろ、つまりは末尾にコピーされます。
と書けば、指定のシートの手前にコピーされます。
シートの移動
Copy
の代わりに、
Move
と書けば、移動になります。
シートの挿入
アクティブシートの直前に新規シートが挿入されます。
戻り値として、挿入されたシートのオブジェクトを戻します。
そこで、Setで変数に入れる事が出来ます。
後々でシート指定で困ることが無くなります。
Addの戻り値のオブジェクトをWithに指定することもできます。
シートの削除
これはマクロVBAで削除した場合も同じです。
多数のシートを削除する場合は困ります。
何より、メッセ-ジでマクロが中断してしまっては、自動化の妨げになります。
削除の前(マクロVBAの先頭で良い)に、
上記のメッセージが表示されることなくシートが削除されます。
メソッドの戻り値
しかし、Copyではそのような書き方ができませんでした。
それは、Addは戻り値として追加したシートを戻しますが、Copyは戻り値が無いからです。
VBEで以下のように、
AddやCopyの後に、半角スペースを入力すると、その構文がヒント表示されます。
As Object
となっていますが、Copyにはこれがありません。
このAs Objectが、戻り値を意味します。
As Objectの意味まで理解しなくても構いません。
戻り値があるメソッドかどうかを確認する時の材料として見てください。
Set 変数 = オブジェクト.メソッド
または、
With オブジェクト.メソッド
このように書くことで、作成されたオブジェクトを簡単に特定できるようになります。
ExcelマクロVBA入門の対応ページ
第66回.シートのコピー・移動・削除Copy,Move,Delete)
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