第66回.シートのコピー・移動・削除(Copy,Move,Delete)
シートのコピーや移動をしたり、また削除する場合の説明です。
マクロVBAでは、雛形シートをコピーして使ったり、不要なシートを削除することは頻繁にあります。
Worksheet.Copyメソッド、Worksheet.Moveメソッド
これらの、WorkSheetオブジェクトのメソッドを使用します。
Worksheet.Deleteメソッドを使用します。
シートのコピー・移動
シートを移動するには、Worksheet.Moveメソッドを使います。
シートのコピー
シートの移動
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等になります。
Before | コピーしたシートを特定のシートの直前の位置に挿入するときに、そのシートを指定します。 ただし、引数 After を指定すると、引数 Before を指定することはできません。 |
After | コピーしたシートを特定のシートの直後の位置に挿入するときに、そのシートを指定します。 ただし、引数 Before を指定すると、引数 After を指定することはできません。 |
シートのコピーを行った場合は、コピーで作成された新規シートがアクティブになります。
シートの移動を行った場合は、移動したシートがアクティブになります。
ただし、コピー・移動の対象となるシートが非表示シートの場合は別のシートがアクティブになります。
引数 Before,Afterの両方を省略した場合は新規ブックにコピー・移動される
新規ブックが自動的に作成され、シートはその新規ブック内にコピー・移動されます。
エクセルの操作で、シートの「移動またはコピー」で、新規ブックを選んだ場合と同じです。

Copyメソッドの使用例
Worksheets(1).Copy
Worksheets(1)だけの、新規ブックが作成されます。
Worksheets(1).Copy After:=Worksheets(Worksheets.Count)
1番目のシートを最後のシートの後ろにコピーしています。
Moveメソッドの使用例
Sheets("シート名").Move After:=Sheets(Sheets.Count)
Sheets("シート名")をシートの最後に移動しています。
シートの削除
Worksheets("シート名")
オブジェクト変数(Worksheet型)
等になります。
Deleteメソッドの使用例
Worksheets(1).Delete
先頭のシートが削除されます。
しかし、
シートを削除すると、以下のメッセージが表示され、マクロが中断します。

57回.Applicationのプロパティで説明しましたが、
Application.DisplayAlerts = False
つまり、
Application.DisplayAlerts = False
Worksheets(1).Delete
このようにVBAを書きます。
Application.DisplayAlerts = Falseは、
Worksheets(1).Deleteより前に実行されていれば、どの場所、どの時点でも大丈夫です。
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