第59回.コレクション処理(For Each)
For Each は、コレクションの各要素に対して繰り返し処理を実行します。
For Each は、
コレクションの中から、個々のオブジェクトを取り出して処理する場合に使用します。
コレクションの全ての要素に対しての処理が終わるとループは終了します。
For Each の構文
[statements]
[Exit For]
[statements]
Next [element]
element | 必ず指定します。 コレクションの各要素を繰り返す変数を指定します。 引数 element にはバリアント型変数、総称オブジェクト型変数、または固有オブジェクト型のオブジェクト変数を指定できます。 |
group | 必ず指定します。 オブジェクト コレクション名または配列名を指定します。 |
statements | 省略可能です。 引数 group の各メンバに対して実行するステートメントを指定します。 |
elementのデータ型について
Variant(バリアント型) > Object(総称オブジェクト型) > 固有オブジェクト型
ということになります。
そもそも、コレクション名は解っている訳ですから、
コレクション名の最後のsを取れば、通常はそれで固有オブジェクト型になります。
For Each 変数 In ○○○s
・・・
Next 変数
※全てのオブジェクト・コレクションについてこの規則が当てはまるわけではありません。
あくまで、このような命名規則が多いというこです。
Exit For
For Each 変数 In コレクション
・・・
If 終了すべき条件 Then
Exit
For
End If
・・・
Next
このような使い方になります。
For Each の使用例
Dim ws As Worksheet
For Each ws In
Worksheets
ws.PrintPreview
Next ws
これで、全シートが印刷プレビューされます。
(印刷プレビューについては、後々説明します。)
Dim i As Integer
For i = 1 To Worksheets.Count
Worksheets(i).PrintPreview
Next
i
このようになります。
.Countは、コレクションの要素数です。
Dim ws As Worksheet
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
Debug.Print ws.Name
Next
マクロの書かれているブックのすべてのワークシートをイミィディエイト ウインドウに出力しています。
RangeオブジェクトのFor Each
Dim MyRange As Range
Dim i As Long
i = 1
For Each MyRange In
Range("A1:B5")
MyRange = i
i = i +
1
Next
これを実行してみれば解りますが、
A1,B1,A2,B2,・・・
このような順に処理されます。
列→行
この順で取得されます。
例えば、とりあえず列→行の順で問題なかったとしても、
その後に、行→列の順に変更する必要が出てきたときに困る事になります。
従って、このような処理順を気にする必要がないときにのみ使用してください。
For Each サイト内の参考ページ
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