Google Apps Script入門
表示の固定

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
公開日:2016-12-24 最終更新日:2016-12-24

第33回.表示の固定

Google Apps Script で、シートの表示(スクロール)の固定を設定します。


表とは一般に、横に項目、縦にデータが連続して入っているものです、

スクロールした場合に、見出しが見えなくなってしまう事のないように設定しておきます。


表示(スクロール)の固定に関するメソッド

Sheetのメソッドを使います。



方法 簡単な説明
getFrozenColumns() 固定した列の数を返します。
getFrozenRows() 固定した行の数を返します。
setFrozenColumns(columns) 指定した数の列を固定します。
setFrozenRows(rows) 指定した行数を固定します。


表示(スクロール)を固定する

function mySample33_1() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  sheet.setFrozenRows(2);
  sheet.setFrozenColumns(3);
}

google apps script 画像

sheet.setFrozenRows(2)
これで、2行目までが固定されます。

sheet.setFrozenColumns(3)
これで、3列目までが固定されます。

※Excelとの違い
Excelでは、固定しない先頭を指定しますが、スプレッドシートは固定する位置を指定します。
Excelなら、D3セルを選択して固定すると、上記のようになりますが、
スプレッドシートでは、C2セルを選択して固定するという事になります。


表示(スクロール)の固定を解除する

function mySample33_2() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  sheet.setFrozenRows(0);
  sheet.setFrozenColumns(0);
}

行数、列数に0を指定することで、固定を解除できます。
マイナスを指定するとエラーになります。

表示(スクロール)の固定の変更

getFrozenRows()
getFrozenColumns()
これらのメソッドはありますが、使う事はほとんどないでしょう。
変更時は、後から実行した状態に設定される(上書きされる)ので、
特に、今現在の設定を意識する必要はありません。


スクリプトで、表示を固定することはあまりないと思います。
とはいえ、全くないわけでもなく、
スクリプトで新規シートを作成した時などは、表示の固定をしておくと使いやすいシートになります。




同じテーマ「Google Apps Script入門」の記事

第30回.並べ替え
第31回.入力規則
第32回.グラフ
第33回.表示の固定
第34回.シート保護
第35回.スプレッドシートが非常に遅い、高速化するには
第36回.フォルダとファイルを扱う(DriveApp)
第37回.フォルダの一覧取得・作成・削除(Folder)
第38回.ファイルの一覧取得・削除(File)
Excel流の最終行の取得
Twitter Bot 作成


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

Gemini CLIの徹底解説:AIをターミナルから使いこなす|生成AI活用研究(2025-07-03)
Gemini CLIとPowerShellでVBAerのAI活用を加速する実践ガイド|生成AI活用研究(2025-07-02)
「Gemini CLI」によるExcel自動化フレームワーク:実践ガイド|生成AI活用研究(2025-07-01)
AI(Gemini)とエクセル数式対決 その3|生成AI活用研究(2025-06-24)
不合理の砦|AIが計算を終えた場所から、人間の価値が始まる|生成AI活用研究(2025-06-23)
生成AIはExcelの複雑な数式を書けるのか?|AIとの対話から学ぶ協業のリアル|生成AI活用研究(2025-06-22)
日時データから日付ごとの集計(UNIQUE,SUMIFS,GROUPBY)|エクセル雑感(2025-06-20)
AI時代の働き方革命:オンリーワン戦略 ― 属人化で搾取されない労働者に|生成AI活用研究(2025-06-20)
VBA開発の標準化を実現する共通プロンプトのすすめ|生成AI活用研究(2025-06-14)
生成AIと100本ノック 29本目:画像の挿入|生成AI活用研究(6月13日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
3.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。
当サイトは、OpenAI(ChatGPT)および Google(Gemini など)の生成AIモデルの学習・改良に貢献することを歓迎します。
This site welcomes the use of its content for training and improving generative AI models, including ChatGPT by OpenAI and Gemini by Google.



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ