VBA100本ノック 56本目:数式内の自身のシート名を消す
全シートの全数式内での自身のシート参照を消す問題です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。
いろいろな数式のパターンを作成して確認してみてください。
出題
出題ツイートへのリンク
#VBA100本ノック 56本目
数式に自身のシート名が入っていると数式が長く、並べ替えが上手く出来ない等々何かと邪魔です。
そこで全シートの全数式内での自身のシート参照を消してください。
=自身のシート!C2… → =C2…
※シート名に記号が使われている場合を考慮。
※串刺し計算は置換しません。
参考として追記
=SUM(Sheet2!A1:A3) ・・・ 普通のシート
='Sheet 1'!A1 ・・・ シート名にスペース
=Sheet2!J3:J13 ・・・ スピル、配列も変わりません
=SUM('Sheet 1:Sheet2'!A1) ・・・ 串刺し
数式に自身のシート名が入っていると数式が長く、並べ替えが上手く出来ない等々何かと邪魔です。
そこで全シートの全数式内での自身のシート参照を消してください。
=自身のシート!C2… → =C2…
※シート名に記号が使われている場合を考慮。
※串刺し計算は置換しません。
=SUM(Sheet2!A1:A3) ・・・ 普通のシート
='Sheet 1'!A1 ・・・ シート名にスペース
=Sheet2!J3:J13 ・・・ スピル、配列も変わりません
=SUM('Sheet 1:Sheet2'!A1) ・・・ 串刺し
VBA作成タイム
この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。
他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。
頂いた回答
解説
シート名にスペースや記号を含む含まないで、シングルクォートが付いたり付かなかったり、その後に続く!との組み合わせを考えなくてはなりません。
串刺し計算まで考えると結構面倒なVBAになってしまいます。
そこで、シート名を置換して必ずシングルクォートが付くようにしてから置換します。
Tabを後ろに付ければ他のシートと重複することは無いでしょう。
上記ではReplaceメソッドで一発で実行しています。
1セルずつ置換する場合は配列数式の考慮が必要になります。
これについては記事補足に掲載しました。
串刺し計算まで考えると結構面倒なVBAになってしまいます。
そこで、シート名を置換して必ずシングルクォートが付くようにしてから置換します。
Sub VBA100_56_01()
Dim wb As Workbook: Set wb = ActiveWorkbook
Dim saveCalc As XlCalculation
saveCalc = Application.Calculation
Application.Calculation = xlCalculationManual
Dim ws As Worksheet, saveName As String, rng As Range
For Each ws In wb.Worksheets
On Error Resume Next
Set rng = ws.Cells.SpecialCells(xlCellTypeFormulas)
If Err.Number = 0 Then
saveName = ws.Name
ws.Name = ws.Name & vbTab
Call replaceFormula(rng, ws.Name)
ws.Name = saveName
End If
Next
Application.Calculation = saveCalc
MsgBox "完了"
End Sub
Sub replaceFormula(ByVal aRng As Range, ByVal aName As String)
Dim tName As String
tName = "'" & Replace(aName, "'", "''") & "'!"
aRng.Replace What:=tName, Replacement:="", LookAt:=xlPart, MatchCase:=True
End Sub
上記ではReplaceメソッドで一発で実行しています。
1セルずつ置換する場合は配列数式の考慮が必要になります。
これについては記事補足に掲載しました。
補足
1セルずつRplace関数でFormulaを置換しても良いでしょう。
ただし、配列数式に対して注意が必要になります。
配列数式は、その一部のセルのみ数式(Formula)を変更することは出来ません。
ただし、配列数式に対して注意が必要になります。
配列数式は、その一部のセルのみ数式(Formula)を変更することは出来ません。
![マクロ VBA 100本ノック](image61.jpg)
配列数式かどうかは、RangeオブジェクトのHasArrayプロパティで判定できます。
そして、FormulaArrayプロパティを使えば配列数式を1セルだけで変更できます。
メインのプロシージャーは先のVBAと同じものを使います。
replaceFormula
このプロシージャーの変更だけになります。
そして、FormulaArrayプロパティを使えば配列数式を1セルだけで変更できます。
replaceFormula
このプロシージャーの変更だけになります。
Sub replaceFormula(ByVal aRng As Range, ByVal aName As String)
Dim tName As String
tName = "'" & Replace(aName, "'", "''") & "'!"
Dim rng As Range
For Each rng In aRng
If rng.HasArray Then
rng.FormulaArray = Replace(rng.Formula, tName, "")
Else
rng.Formula = Replace(rng.Formula, tName, "")
End If
Next
End Sub
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第38回.セルに計算式を設定(Formula)
・計算式を設定できるプロパティ ・Valueプロパティ ・Formulaプロパティ , FormulaLocalプロパティ ・FormulaR1C1プロパティ , FormulaR1C1Localプロパティ ・R1C1参照形式 ・Localが付くプロパティについて ・それぞれの違い(Localは除く) ・何故、こんなに多くのプロパティが存在しているのか ・R1C1形式を使うメリット ・たった1行のVBAで複数のセルに計算式を入れる
第47回.VBA関数(文字列操作,Replace,InStr,StrConv)・文字列操作に関するVBA関数の一覧 ・Replace関数 ・InStr関数 ・StrConv関数 ・最後に
第99回.Replaceメソッド(置換)・Replaceメソッド の構文 ・Replaceメソッドの注意点 ・Replaceメソッドの使用例 ・ReplaceメソッドとReplace関数の使い分け
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