VBAで写真の撮影日時や音楽動画の長さを取得する
写真の撮影日時、音楽や動画の再生時間、これらをVBAで取得します。
しかし、なかなかちゃんと管理できていなかったりしませんか。
私がそうなんですけど・・・
VBAでより詳しい情報を取得する方法について説明します
VBAで写真の撮影日時を取得
Sub PrintExtendedProperty()
Dim sPath As String
sPath = ThisWorkbook.Path & "\Camera\"
Dim sh As New Shell32.Shell
Dim shFolder As Folder3
Dim shFile As FolderItem
Set shFolder = sh.Namespace(sPath)
Dim fso As New FileSystemObject
Dim fsoFile As File
For Each fsoFile In fso.GetFolder(sPath).Files
Set shFile = shFolder.ParseName(fsoFile.Name)
Debug.Print shFile.Name
Debug.Print shFile.ExtendedProperty("System.Photo.DateTaken")
Debug.Print shFile.ExtendedProperty("System.Photo.CameraModel")
Next
End Sub
参照設定
Microsoft Scripting
参照設定しない場合の記述については、この後で掲載しています。
Shell.Namespaceメソッド
指定されたフォルダーのFolderオブジェクトを作成して返します。
Folder.ParseNameメソッド
FolderItemオブジェクトを作成して返します。
このVBAを実行すると、イミディエイト ウインドウに、
ファイル名、撮影日時、モデルが出力されます。
問題は、
shFile.ExtendedProperty("System.Photo.DateTaken")
この引数の文字列の部分です。
対応するこの文字列を調べるのが大変です。
WEBで少々調べましたが、都合の良い一覧は見つかりませんでした。
見つかったとしても、使うたびに一覧を見なければなりません。
もう少し汎用的に使える方法が欲しいところです。
全てのプロパティを取得するVBA
GetDetailsOfを使い、インデックスで取得します。
汎用的に使えるように、遅延バインディングにしています。
Function getExtendedProperty(ByVal aFilePath As String) As Variant()
Dim rtnAry() As Variant
ReDim rtnAry(500, 1)
Dim fso As Object
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
Dim sh As Object
Set sh = CreateObject("Shell.Application")
Dim shFolder As Object
Dim shFile As Object
Set shFolder = sh.Namespace(fso.GetParentFolderName(aFilePath))
Dim i As Long
Set shFile = shFolder.ParseName(fso.GetFileName(aFilePath))
'以下でも良い
'Set shFile = shFolder.Items.Item(fso.GetFileName(aFilePath))
For i = 0 To 500
rtnAry(i, 0) = shFolder.GetDetailsOf(Nothing, i)
rtnAry(i, 1) = shFolder.GetDetailsOf(shFile, i)
Next
getExtendedProperty = rtnAry
End Function
汎用的に使えるように、遅延バインディングにしています。
・バインディングとは ・事前バインディング ・遅延バインディング(実行時バインディング) ・実装(VBA記述)の違い ・事前バインディングの利点
Folder.GetDetailsOfメソッド
フォルダー内のアイテムに関する詳細を取得します。
取得する情報を指定する整数値を引数に指定します。
取得する情報を指定する整数値を引数に指定します。
2次元配列を返す関数Functionです。
手元のWindows10での確認では、プロパティは321まで使われていました。
これはOS等の環境によって変わってくるはずです。
上記VBAでは、サンプルとして無条件で500までの配列で返しています。
簡単に実行できますので、実際に試してみてください。
全てのプロパティを取得するVBAの使用例
Sub sample()
Dim rtnAry() As Variant
rtnAry = getExtendedProperty("ファイルのフルパス\ファイル名")
With ActiveSheet
.Cells.Clear
.Range("A1").Resize(UBound(rtnAry, 1) + 1, UBound(rtnAry, 2) + 1) = rtnAry
End With
End Sub
A列にプロパティ名、B列にプロパティ値が出力されます。
写真の撮影日時
音楽・動画の長さ
再生時間は4分34秒です。
VBAで撮影日時や音楽動画の長さ取得の最後に
ファイルのプロパティには実に多くの情報が入っています。
もちろん、保存されている情報は撮影する機器によって変わってきます。
露出や絞り等々、カメラが対応していればこれらの情報がいろいろと入っていますので、アルバム整理等に役立つと思います。
筆者はあまりこの辺りの事は詳しくありませんので、あくまでVBAの紹介だけをしました。
もちろん、保存されている情報は撮影する機器によって変わってきます。
露出や絞り等々、カメラが対応していればこれらの情報がいろいろと入っていますので、アルバム整理等に役立つと思います。
筆者はあまりこの辺りの事は詳しくありませんので、あくまでVBAの紹介だけをしました。
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