第106回.Functionプロシージャー
プログラム(マクロVBA)内で特定の処理を実行し値を返すプロシージャーです。
これはつまり、Functionプロシージャーで独自の関数をつくれるということです。
Subプロシージャーは、値を返しません。
Functionステートメントの構文
[Public | Private | Friend] [Static] Function name [(arglist)] [As type]
・・・
[name = expression] '戻り値の設定
・・・
[Exit Function] 'プロシージャーを抜ける
・・・
[name = expression] '戻り値の設定
・・・
End Function
スコープ([Public,Private,Friend)は後々説明します。
第108回.変数の適用範囲(スコープ,Private,Public)
ここでは、使用例を通して、全体の雰囲気をとらえて下さい。
そのFunctionプロシージャーを呼び出したステートメントの次のステートメントから継続されます。
nameは指定したデータ型で初期化されるので、
nameに対して何も代入せずにプロシージャーを抜けると、初期化された値を戻すことになります。
Functionステートメント使用例
Sub sample1()
Dim vrt1
vrt1 = func1
MsgBox vrt1
End Sub
Function func1()
func1 = "func1の回答"
End Function
Functionの戻り型は省略(As以降を省略)しています。
また、上記sample1は、
MsgBox func1
と1行で書く事ができます。
上記では、動作を理解しやすいように一度変数に入れています。
Sub sample2()
MsgBox func2("Functionの", "サンプルです")
End Sub
Function func2(arg1, arg2) As String
func2 = arg1 & arg2
End Function
Functionの戻り型をStringで指定しています。
上記のsample2を実行すると、"Functionのサンプルです"とメッセージ表示されます。
Sub sample3()
MsgBox func3(100, 200)
End Sub
Function func3(arg1 As Long, arg2 As Long) As Long
func3 = arg1 + arg2
End Function
Functionの戻り型をLong、引数の型もLongで指定しています。
上記のsample3を実行すると、300 がメッセージ表示されます。
第107回.プロシージャーの引数
同じテーマ「マクロVBA入門」の記事
第135回.ジャンプの選択オプション(SpecialCells)
第107回.プロシージャーの引数
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。