スピらない スピル数式 スピらせる
タイトルというのはなかなか難しい。
当初思ったお題は、
・スピらぬなら 壊してしまえ スピル数式
・スピらぬなら スピらせてみよう スピル数式
・スピらぬなら スピルまで待とう スピル数式
もちろん、壊してしまう訳には行かないし、待っていたってスピルする訳ないし・・・
当然「スピらぬなら スピらせてみよう スピル数式」と言う事になる。
だったら、それをそのままタイトルにしたほうが良いかなと思って、掲題になりました。
前置きはこのくらいにして、本題はいかにスピルする数式を作成するかについて。
スピルとラムダの前提知識
今回のお題

G2にスピル数式を入れて、G2:I11を完成させます。
「合計」「最大」「最小」
もちろん各行ごとの「合計」「最大」「最小」です。
スピル数式の作成
1行だけなら、

テーブルじゃなければ、
=SUM(A2:E2)

テーブルじゃなければ、
=SUM(A2:E11)
とはいえ、一度はやってしまう、一度は通り過ぎる間違いでもあります。
SUM関数は引数を全て合計しますので当然こうなります。
これにはLAMBDAを使います。
いきなり数式です。


同様に「最大」「最小」もそれぞれ入れれば一応は完成です。

=BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MAX(x)))
=BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MIN(x)))
ですが、一番最初に提示したお題としては、1つの式で全部スピルしていました。
それにはHSTACK関数を使って横にくっ付ければ良いですね。

BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,SUM(x))),
BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MAX(x))),
BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MIN(x))))
数式を、より汎用的に…より抽象的に…
それはつまり、より難しく…そんなことも無いのですが(笑)
同じセル範囲が何回も出てきたり、同じ数式が何回も出てきたり・・・
後々の保守を考えれば、出来ればこういうのは1回で済ませたいところです。
まずはこれを1回にまとめます。
それにはLET関数を使います。

HSTACK(BYROW(in,SUM),BYROW(in,MAX),BYROW(in,MIN)))
もうこれで良さそうですが、、、
これが3回もでてきています。
この記述も1回にしたいですよね。
こうなったら、最新の365Insiderの「イータ縮小ラムダ」も使っちゃいましょう。
その元となる自作関数でBYROWを定義しておきます。

fn,LAMBDA(x,BYROW(in,x)),
HSTACK(fn(SUM),fn(MAX),fn(MIN)))
どうですかね、どのあたりの数式が見やすいでしょうか。
ここまでの数式を見比べやすいように、改行を同じように合わせて掲載しておきます。
=BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MAX(x)))
=BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MIN(x)))
BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,SUM(x))),
BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MAX(x))),
BYROW(テーブル1,LAMBDA(x,MIN(x)))
)
in,テーブル1,
HSTACK(
BYROW(in,SUM),
BYROW(in,MAX),
BYROW(in,MIN)
))
in,テーブル1,
fn,LAMBDA(x,BYROW(in,x)),
HSTACK(
fn(SUM),
fn(MAX),
fn(MIN)
))
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