Google Apps Script入門
とにかく書いてみよう(スクリプト エディタ)

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
公開日:2016-09-26 最終更新日:2021-11-08

第2回.とにかく書いてみよう(スクリプト エディタ)


Google Apps Script(GAS)は、Googleが提供するサービス全般で利用できるスクリプトですと説明しました、
では、そのスクリプトは、どこに・どのように書くのでしょうか。


本シリーズでは、Googleスプレッドシートで、Google Apps Scriptを使って行きますので、
何はともあれ、スプレッドシートを用意しましょう。


スプレッドシートの用意

大丈夫だとは思いますが、スプレッドシートってどうやって作るのって人は、
スプレッドシート入門
Googleスプレッドシートを始めて使う初心者向けに易しく解説します、出来るだけ、Excelとの対比を掲載していく予定です。基本的には、初めてスプレッドシートを使う人向けに説明をしていきますが、Excelはある程度は使ったことがあるという前提で話を進める場合も出ては来ます。
こちらで、最低限の使い方を覚えてからにしてください。

本シリーズで当面使っていくスプレッドシートとして、「GAS入門」を作成しました。
Google Apps Script 画像

注意
名前は違う名前でも構いません。
ただし、このシリーズで勉強するのなら、
必ず、勉強用のスプレッドシートを作成して、
実際に同じようにやって、自分の手と目と頭で確かめるようにして下さい。

ExcelのマクロVBAを書くのは、Bisual Basic Editor(VBE)ですが、
スプレッドシーのマクロとしてGoogle Apps Scriptを書くのは、
スクリプト エディタ
と言います。


スクリプト エディタの起動

メニューが変更されました・・・2021/11/8追記

メニューが変更され、「マクロ」と「Apps Script」は拡張機能に移動しました。

GAS マクロ記録 Google Apps Script

以下の説明はメニュー変更前の物ですので、適宜読み替えてください。


メニュー
ツール→スクリプト エディタ

Google Apps Script 画像


スクリプト エディタをクリックすると、

Google Apps Script 画像

これが、スクリプト エディタです。
ブラウザに「無題のプロジェクト」のタブが新規追加されます。



スクリプトを書く前に、スクリプト エディタの簡単な使い方から


プロジェクト名の変更

「無題のプロジェクト」では仕方ありませんので、とにかく名前を付けておきましょう。
「無題のプロジェクト」の文字をクリックすると、

Google Apps Script 画像

ここで名前を付けて、「OK」してください。
名前は適当で構いません。
「example1」としてみました。

Google Apps Script 画像


プロジェクトの新規作成・削除

今は必用ありませんが、

プロジェクトを新規作成する場合

メニュー
ファイル→新規作成→プロジェクト

Google Apps Script 画像

プロジェクトを削除する場合は

メニュー
ファイル→プロジェクトを削除

Google Apps Script 画像


スクリプト ファイル

左側に見える、
コード.gs
これを、スクリプト ファイルと言います。

今は必用ありませんが、

名前の変更・削除

コード.gsの右にある、▼をクリックします。

Google Apps Script 画像


スクリプト ファイルの新規作成

メニュー
ファイル→新規作成→スクリプト ファイル

Google Apps Script 画像

スクリプト ファイルは、VBAで言えば、モジュールに該当します。
自由に追加しても構いませんが、最初のうちは、1つのスクリプト ファイルで十分です。



では、いよいよスクリプトを書いてみましょう。


スクリプトを書く

Google Apps Script 画像

function myFunction() {
  ここに書いていきます。
}


functionは、関数の意味です。
myFunctionは、関数の名前になりますので、自由に変更して構いません。

つまり、Google Apps Scriptを書いて動かすという事は、
関数を作って動かすという事になります。

プログラミングの通過儀礼なので、「Hello World」やってみましょう(笑)

function myFunction() {
  |←ここに入力カーソルがある状態で
}

Ctrl+Space

Google Apps Script 画像

Ctrl+Spaceは、その時点で入力出来る単語が、補完表示されます。

Browser
をクリックするか、上下矢印↑↓で選択してEnter

Google Apps Script 画像

さらに続けて、
.
ドット、ピリオドを入力

Google Apps Script 画像

Browserに続けて入力するものが候補表示されます。

msgBox
を選択してください。

Google Apps Script 画像

prompt
を消して、代わりに
"Hello World"
と入力

buttons
を消して、
Ctrl+Space
Browser
.
Buttons
.

と入力していきます。

Google Apps Script 画像

ボタンの種類なので、どれでも良いですが、
Hello Worldなので、CANCELされても困りますので(笑)
OK
を選択しましょう。

完成したスクリプトは、

function myFunction() {
  Browser.msgBox("Hello World&quot", Browser.Buttons.OK)
}


スクリプトは、大文字小文字を含めて、正確に記述しなければなりません。
入力候補表示を上手に使って記述してください。


スクリプトの保存

スプレッドシートと違い、自動では保存されません。

メニュー
ファイル→保存

Google Apps Script 画像

ショートカットは、Ctrl+S
もちろん、フロッピーのアイコンをクリックでも良いです。


とにかく書いてみよう(スクリプト エディタ)の最後に

Ctrl+Spaceの入力補助を上手に活用することで、
英文タイピングがぁー・・・というようなことも減り、スペル間違いも無くなります。
マクロで自動化・省力化したいのですから、
なるべく素早く正確に書ける事が望ましいのは言うまでもありません。
スクリプト エディタの使い方は、しっかりとマスターしてください。

これで、スクリプトが完成しました。
次回、このスクリプトを実行してみましょう。




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