フォルダ(サブフォルダも全て)削除する、Optionでファイルのみ削除
VBAでフォルダを削除するにはRmDirステートメントを使いますが、
サブフォルダやファイルが入っている場合は、RmDirはエラーとなります。
以下のサンプル使用時には、
「ツール」→「参照設定」で、「Microsoft Scripting Runtime」にチェックを付けてください。
参照設定しない場合は、
Dim objFSO As Object
Set objFSO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
このように書き直してください。
FileSystemObject.DeleteFolder
Sub sample2()
Dim objFSO As New FileSystemObject
objFSO.DeleteFolder "フォルダのフルパス", True
Set objFSO = Nothing
End Sub
これで、サブフォルダもファイルも、一括で全て削除できます。
この場合の問題点としては、
・サブフォルダのどれかがエクスプローラー等で開かれているとエラーとなる
また、フォルダは消さずにサブフォルダ内も含めて全てのファイルを削除するといった事が出来ません。
最下層からファィルを削除してからフォルダ削除を順次行うVBAになります。
フォルダ(サブフォルダも全て)削除するVBA
'**********************************************************************
' sDir : 対象フォルダ
' sMsg : エラー発生時のメッセージ保存
' isOnlyFile : ファイルのみ削除する場合にTrue
'**********************************************************************
Function DelDir(ByVal sDir As String, _
ByRef sMsg As String, _
Optional ByVal isOnlyFile As Boolean = False) _
As Boolean
Dim objFSO As New FileSystemObject
Dim objFolder As Folder
sMsg = ""
If Not objFSO.FolderExists(sDir) Then
sMsg = "指定のフォルダは存在しません。"
DelDir = False
Exit Function
End If
Set objFolder = objFSO.GetFolder(sDir)
Call DelDirectorys(objFolder, isOnlyFile, sMsg)
If sMsg = "" Then
DelDir = True
Else
DelDir = False
End If
End Function
Sub DelDirectorys(ByVal objFolder As Folder, _
ByVal isOnlyFile As Boolean, _
ByRef sMsg As String)
Dim objFolderSub As Folder
Dim objFile As File
On Error Resume Next
For Each objFolderSub In objFolder.SubFolders
Call DelDirectorys(objFolderSub, isOnlyFile, sMsg)
Next
For Each objFile In objFolder.Files
objFile.Delete
If Err.Number <> 0 Then
sMsg = sMsg & "ファイル「" & objFile.Path & "」が削除できませんでした" & vbLf
Err.Clear
End If
Next
If Not isOnlyFile Then
objFolder.Delete
If Err.Number <> 0 Then
sMsg = sMsg & "フォルダ「" & objFolder.Path & "」が削除できませんでした" & vbLf
Err.Clear
End If
End If
Set objFolderSub = Nothing
Set objFile = Nothing
On Error GoTo 0
End Sub
削除できないものがあっても、それは無視して次の削除を行うために、
エラー処理として、
On Error Resume Next
を組み込んでいます。
削除できなかったフォルダおよびファイルがあった場合は、
変数sMsgにその旨のメッセージを入れています。
Sub sample()
Dim sMsg As String
If DelDir(ThisWorkbook.Path & "\test", sMsg) Then
MsgBox "削除終了"
Else
MsgBox sMsg
End If
End Sub
ファイルのみ削除する場合は、
DelDir(ThisWorkbook.Path & "\test", sMsg, True)
として下さい。
DelDirectorys
こちらを直接使ってもいでしょう。
いざという時の雛形として、またVBAの勉強用のサンプルとしてお使いください。
同じテーマ「マクロVBAサンプル集」の記事
Shift_JISのテキストファイルをUTF-8に一括変換
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.ブック・シートの選択(Select,Activate)|VBA入門
- ホーム
- マクロVBA応用編
- マクロVBAサンプル集
- フォルダ(サブフォルダも全て)削除する、Optionでファイルのみ削除
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。