第84回.RangeのAddressプロパティ
Addressプロパティは、セル範囲(Rangeオブジェクト)の参照範囲を表す文字列の値を返します。
引数により、参照方法($の付いた絶対参照)や形式(R1C1形式)を指定できます。
VBA作成過程ではRangeオブジェクト変数のアドレス確認に使う事もあり、必須習得プロパティになります。
Addressプロパティの構文
RowAbsolute |
行部分の参照を絶対参照として返すには、True を指定します。 |
ColumnAbsolute |
列部分の参照を絶対参照として返すには、True を指定します。 |
ReferenceStyle |
参照形式を指定します。 |
External |
外部参照を返すには、True を指定します。 |
RelativeTo |
引数 RowAbsolute と引数 ColumnAbsolute の両方に False が指定されていて、 |
名前付き引数になります。
Adressの使用例
他のオブジェクトにセル範囲を渡す場合
むしろ違う場合の方が多いでしょう。
そもそも、シート以外に含まれているオブジェクトもあります。
代表的なオブジェクトとしてグラフを考えてもらうと良いでしょう。
External:=True
この指定をしてシート名が付加した状態で使う場合があります。
ただし、ブック名まで付加されていることで正しく動作しないような場合もありますので注意してください。
マクロVBA入門の少し先の回になりますが、以下ではReferenceStyle、Externalを使っています。
第96回.グラフ(Chart)
Rangeのプロパティは非常に沢山あります。
マクロVBA入門で重要なプロパティは一通り紹介していますが、他のプロパティにも目を通しておくと良いでしょう。
Rangeのプロパティ一覧 ・・・ 詳細解説ページへのリンクあり
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