第83回.RangeのOffsetプロパティ
Offsetプロパティは、指定されたセル範囲(Rangeオブジェクト)をオフセット(移動)します、
オフセット(移動)したセル範囲を表すRangeオブジェクトを返します。
Offsetプロパティで取得されるのは、元のRange範囲を、指定した行数・列数移動したRange範囲になります。
Offsetは、マクロVBAでは習得必須のRangeのプロパティになります。
Offsetプロパティの構文
RowOffset |
オフセットする範囲の行数 (正、負、または 0) を指定します。 |
ColumnOffset |
オフセットする範囲の列数 (正、負、または 0) を指定します。 |
名前付き引数ですが、名前付きを使用するまでもないでしょう。
戻り値
Offsetの使用例
これと
Range("A1").Offset(3, 3).Select
これの結果は同じになります。
Offsetの注意点
MsgBox Range("A2").Offset(1).Address
この結果は、"$A$3"になる場合と、違う結果になる場合があります。
A2セル~A4セルがセル結合されている場合、
$A$5
となります。
セル結合内部から移動する場合は、結合範囲は一つとして数えます。
しかし、結合範囲外からの場合、
Debug.Print Range("A1").Offset(2).Address
この結果は、
$A$3
となります。
セル結合外部から移動する場合は、セル結合の影響をうけません。
Debug.Print Range("A1").Offset(2).Address
Debug.Print Range("A1").Offset(1).Offset(1).Address
結果は、
$A$3
$A$5
となります。
前者は、セル結合外部からの移動であり結合の影響をうけません。
後者は、最初の.Offset(1)が結合内部になるので結合の影響を受けます。
A1セル~C3セルが結合されている場合、
MsgBox Range("A1").Offset(1).Address
この結果は、"$D$1"になります。
Offsetのまとめ
使い方は簡単なので、ぜひしっかりと習得してください。
Offset、Resizeを使いこなそう
Rangeのプロパティは非常に沢山あります。
マクロVBA入門で重要なプロパティは一通り紹介していますが、他のプロパティにも目を通しておくと良いでしょう。
Rangeのプロパティ一覧 ・・・ 詳細解説ページへのリンクあり
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