VBA入門
セル・行・列の削除・挿入(Delete,Insert)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-09-01

第29回.セル・行・列の削除・挿入(Delete,Insert)


単一セルまたは複数セルの削除・挿入と行・列の削除・挿入についてのマクロVBAを解説します。


単一セルまたは複数セルを指定しての行全体・列全体に対する削除・挿入と、行・列を指定しての削除・挿入は結果としては同じ事になりますが、
マクロVBAの書き方には違いがあり、実際のVBAでは使い分けが必要になる場合があります。

以下、Cells(行, 列)、Rows(行位置)、Columns(列位置)は、Rangeで書き換え可能です。
また、複数セル・複数行・複数列の指定も同様です。


セルの削除

セルを削除するには、

Cells(行, 列).Delete

このように記述します。
手動でセルを削除した場合は以下のダイアログが表示されます。

マクロ VBA セルの削除

マクロVBAでも、この4通りの書き方があります。

左方向にシフト

Cells(行, 列).Delete Shift:=xlToLeft

上方向にシフト

Cells(行, 列).Delete Shift:=xlUp

行全体

Cells(行, 列).EntireRow.Delete

EntireRowは、指定セルが含まれる行全体になります。
EntireRowは、RangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。

列全体

Cells(行, 列).EntireColumn.Delete

EntireColumnは、指定セルが含まれる列全体になります。
EntireColumnは、RangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。


セルの挿入

セルを挿入するには、

Cells(行, 列).Insert

このように記述します。
手動でセルを挿入した場合は以下のダイアログが表示されます。

マクロ VBA セルの挿入

マクロVBAでも、この4通りの書き方があります。

右方向にシフト

Cells(行, 列).Insert Shift:=xlToRight

下方向にシフト

Cells(行, 列).Insert Shift:=xlDown

行全体

Cells(行, 列).EntireRow.Insert

EntireRowは、指定セルが含まれる行全体になります。

列全体

Cells(行, 列).EntireColumn.Insert

EntireColumnは、指定セルが含まれる列全体になります。


セルの削除・挿入時は、Shift:=は必ず指定

Shift:=は省略可能なのですが、
セルの挿入削除時には、Shift:=は必ず指定しましょう。

省略した場合は、どちらにシフトされるかは選択セル範囲の形によって自動で判定されます。
縦長か、横長かによって、自動的に上下左右が決定されます。

しかしそれでは、マクロを見ただけでは、どちらにシフトするかが不明になってしまいますし、
データの状態によって動作が変わってきてしまいます。
従って、必ずShift:=は指定して下さい。


行・列の削除・挿入

行の削除

Rows(行位置).Delete

行の挿入

Rows(行位置).Insert

列の削除

Columns(列位置).Delete

列の挿入

Columns(列位置).Insert

上記のRowsは、Cells(行, 列).EntireRowでも同じです。
上記のColumnsは、Cells(行, 列).EntireColumnでも同じです。


行・列の削除/行・列の挿入で、Shift:=は必要か

マクロの記録で作成される行削除した時のVBAコードは、

Rows("6:6").Select
Selection.Delete Shift:=xlUp

このように記録されます。
これを元に作成したマクロ

Rows("6:6").Delete Shift:=xlUp

このShift:=xlUpが必要なのか、との質問が時々あります。
結論としては、不要です。

行削除したら、削除後は上にシフトする以外にありえません。

Rows(6).Delete Shift:=xlDown

このように記述しても正しく動作(上にシフト)してしまいます。
つまり、行・列の挿入・削除では、Shift:=の指定は意味がありません。

まとめると
セル範囲の挿入・削除では、Shift:=は必須
行・列の挿入・削除では、Shift:=は不要


行・列の表示・非表示

削除・挿入に関連して、行・列の表示・非表示を設定する事もVBAではできます。
行・列の表示・非表示については以下で解説しています。

第141回.行・列の表示・非表示(Hidden)
・セルの非表示 ・行の表示・非表示 ・列の表示・非表示 ・セルが表示されているか(可視セルか)の判定方法 ・列幅・行高




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