第27回.セルに数式を入れる
Google Apps Script で、スプレッドシートのセルに、
金額(D列)に、単価(B列) * 数量(C列) の計算式を入れます。
function mySample27_1() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
var lastRow,strformula
lastRow = sheet.getLastRow()
for (i=2; i<=lastRow; i++) {
strformula = "=B" + i + "*C" + i
sheet.getRange(i, 4).setValue(strformula)
}
}
D2セルに入れる数式は、
=PRODUCT(B2,C2)
この文字列を作って、
setValueでセルに入れています。
setFormulaを使う
function mySample27_2() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
var lastRow,strformula
lastRow = sheet.getLastRow()
for (i=2; i<=lastRow; i++) {
strformula = "=B" + i + "*C" + i
sheet.getRange(i, 4).setFormula(strformula)
}
}
setValueと同じになります。
数式を入れるなら、setFormulaを使った方がわかり易いと思いますが、
このような数式を入れるのであれば、どっちを使っても構いません。
setFormulaR1C1を使う
function mySample27_3() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
var lastRow
lastRow = sheet.getLastRow()
for (i=2; i<=lastRow; i++) {
sheet.getRange(i, 4).setFormulaR1C1("=RC[-2]*RC[-1]")
}
}
R1C1形式で数式を作成し、
setFormulaR1C1でセルに入れています。
数式の書き方がR1C1形式であるということなだけで、
setFormulaと基本的には同じ機能になります。
function mySample27_4() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
var lastRow
lastRow = sheet.getLastRow()
for (i=2; i<=lastRow; i++) {
sheet.getRange(i, 4).setFormulaR1C1("=PRODUCT(RC[-2],RC[-1])")
}
}
関数もそのまま記述すればだいじょうぶです。
もちろん、R1C1形式でなければ、
setFormulaで関数を使っても構いません。
R1C1形式
行位置をRに続けて記述し、列位置をCに続けて記述します。
C ・・・ Cの後に何も記述しない場合は同一列
R1 ・・・ Rの後に数値のみ記述した場合はその絶対行数
C1 ・・・ Cの後に数値のみ記述した場合はその絶対列数
R[1]・・・ Rに続けて[数値]とした場合は、数値行数分、行位置をづらした行
C[1]・・・ Cに続けて[数値]とした場合は、数値列数分、列位置をづらした列
RC1 ・・・ A5セル
R1C ・・・ C1セル
R[1]C[2] ・・・ E6セル
RC[-1] ・・・ B5セル
setFormulas
setFormulasR1C1
といったものもありますが、特に覚えなくてもスクリプトを書くうえで困ることはないと思います。
setFormulaR1C1
どちらを使っても構いませんが、
列位置がずれないのなら、絶対参照としてsetFormulaの方が理解しやすいかもしれません。
逆に、列位置がずれることも考慮するならsetFormulaR1C1で相対参照で書いておくと良いでしょう。
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