別ブックの最終シートの取り込み
「パワク3本目」
Power Query(M言語)の問題と解答・解説
ツイッターで問題を出して、それに解答と解説をしていく形でPower QueryとM言語の理解を深めていきます。
パワク3本目

別ブックの最終シート(一番右の最後のシート)をパワクで取り込んでください。
バス・ブック名の指定は任意
シート数が変化しても、とにかく一番最後のシートを取り込むという事です。
#パワク #PowerQuery
解答コード

let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
シート数 = Table.RowCount(ソース),
シート = ソース{シート数-1}[Data]
in
シート
RowCountは数値で返されますので、普通に四則演算ができます。
(※演算子についてはページ最後にまとめて記載しました。)
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true)
in
ソース

テーブルに関する関数は、
Table.○○○
という関数が多数あります。

let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
シート名 = Table.Last(ソース)[Item],
シート = ソース{[Item=シート名]}[Data]
in
シート
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
シート名 = List.Last(ソース[Item]),
シート = ソース{[Item=シート名]}[Data]
in
シート
Table.Last(ソース)[Item]
Table.Last(ソース)これで最終レコードになり、その[Item]列です。
テーブル「ソース」の列[Item]を指定しているので、これはリストです。
List.Last関数でリストの最後を取得しています。
追記
テーブルや名前定義がある場合は、Excel.Workbookで取得したテーブルからシートだけに絞り込む必要があります。
Excel.Workbookは、シート・テーブル・名前定義の一覧になりますので、ここからシートに絞り込みが必要です。

let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
フィルター = Table.SelectRows(ソース, each ([Kind] = "Sheet")),
シート数 = Table.RowCount(フィルター),
シート = フィルター{シート数-1}[Data]
in
シート
GUI操作での作成
筆者がM言語直書きとの対比用に即興でやってみた手順になります。
操作・手順はいろいろなやり方があると思います。








let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), null, true),
保存された最後の行 = Table.LastN(ソース, 1),
削除された他の列 = Table.SelectColumns(保存された最後の行,{"Data"}),
#"展開された Data" = Table.ExpandTableColumn(削除された他の列, "Data", {"Column1", "Column2", "Column3"}, {"Data.Column1", "Data.Column2", "Data.Column3"}),
昇格されたヘッダー数 = Table.PromoteHeaders(#"展開された Data", [PromoteAllScalars=true]),
変更された型 = Table.TransformColumnTypes(昇格されたヘッダー数,{{"商品ID3", type text}, {"商品名称3", type text}, {"商品単価3", Int64.Type}})
in
変更された型
多少M言語を理解すれば、最初に掲載した通り短いクエリで実現できるようになります。
M言語の演算子
算術演算子
演算子 | 説明 |
+ | 加算 |
- | 減算 |
* | 掛け算 |
/ | 割り算 |
+x | 単項プラス |
-X | 単項マイナス |
比較演算子
演算子 | 説明 |
> | より大きい |
>= | 以上 |
< | より小さい |
<= | 以下 |
= | 等しい |
<> | 等しくない |
論理演算子
演算子 | 説明 |
or | 論理和 |
and | 論理積 |
not | 論理否定 |
複合演算子(&)
例 | 説明 |
"A" & "BC" | テキストの連結: "ABC" |
{1} & {2, 3} | リストの連結: {1, 2, 3} |
[ a = 1 ] & [ b = 2 ] | レコードのマージ: [ a = 1, b = 2 ] |
レコードの検索演算子
演算子 | 説明 |
[ ] | 名前でレコードのフィールドにアクセスします。 |
リスト インデクサー演算子
演算子 | 説明 |
{ } | 0から始まる数値インデックスによってリスト内の項目にアクセスします。 |
型の互換性とアサーション演算子
演算子 | 説明 |
is | 式 x is y は、 x の型が y と互換性がある場合は、true を返します。 x の型が y と互換性がない場合は、false を返します。 |
as | 式 x as y は、 is 演算子のように、値 x が y と互換性があることをアサートします。 |
同じテーマ「PowerQuery(M言語)入門」の記事
別ブックのシートを列可変で取り込む
セル値でパス・ブック・シート名を指定
別ブックの最終シートの取り込み
列数不定のCSVの取り込み
CSVのA列が日付の行だけを取り込む
A列のヘッダー名を変更する
「売上」が数値の行のみ取り込む
2つのテーブルのマージ
グルーブ内の最小・最大
グルーブ内の最小・最大
有効な最新単価の取得
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
イータ縮小ラムダ(eta reduced lambda)|エクセル入門(2023-11-20)
PIVOTBY関数(縦軸と横軸でグループ化して集計)|エクセル入門(2023-11-19)
GROUPBY関数(縦軸でグループ化して集計)|エクセル入門(2023-11-18)
PY関数(Pythonコードをセル内で実行)|エクセル入門(2023-11-17)
画像「セルに配置」のVBAについて(365の新機能)|VBA技術解説(2023-11-13)
スピルのゴーストの範囲を選択するVBA|ツイッター出題回答 (2023-10-31)
エクセル試験3:月間の所定労働時間|エクセル練習問題(2023-10-04)
エクセル試験2:所得税の計算|エクセル練習問題(2023-10-04)
エクセル試験1:曜日別の平均客単価|エクセル練習問題(2023-10-04)
列全体を指定する時のRangeとColumnsの違い|ツイッター出題回答 (2023-09-24)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
6.条件分岐(IF)|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
10.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
- ホーム
- その他
- PowerQuery(M言語)入門
- 別ブックの最終シートの取り込み
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。