VBA100本ノック 21本目:バックアップファイルの削除
開いているブックの古いバックアップファイルを削除する問題です。
ツイートでの見やすさを考慮して、ブック・シート指定等を適宜省略しています。
出題
自身(ThisWorkbook)と同じフォルダに"BACKUP"フォルダがあります。
このフォルダ内に自身のバックアップが以下の名称で多数入っています。
ブック名_yyyymmddhhmm.xlsm
実行日を含め30日分だけ残し、古いファイルは削除してください。
※日付はファイル名で判断
VBA作成タイム
この下に頂いた回答へのリンクと解説を掲載しています。
途中まででも良いので、できるだけ自分でVBAを書いてみましょう。
他の人の回答および解説を見て、書いたVBAを見直してみましょう。
頂いた回答
解説
まずはDir関数をDo…Loopで順次処理するVBAは覚えておいた方が良いでしょう。
フォルダに関係ないファイルを間違って入れてしまっている場合もあるので、ブック名のチェックはしたいですね。
Sub VBA100_21_01()
Dim wb As Workbook
Dim delLastDay As String
Set wb = ThisWorkbook
delLastDay = Format(Date - 30, "yyyymmdd")
Dim sPath As String
Dim sFile As String
Dim sExt As String
sPath = wb.Path & "\BACKUP"
If Dir(sPath, vbDirectory) = "" Then Exit Sub
sExt = Mid(wb.Name, InStrRev(wb.Name, ".") + 1)
sFile = Left(wb.Name, InStrRev(wb.Name, ".") - 1)
Dim tFile As String
tFile = Dir(sPath & "\" & sFile & "_*." & sExt)
Do Until tFile = ""
If tFile Like sFile & "_############." & sExt Then
If Mid(tFile, InStrRev(tFile, "_") + 1, 8) <= delLastDay
Then
On Error Resume Next
Kill sPath & "\" & tFile
End If
End If
tFile = Dir()
Loop
End Sub
Killは読み取り専用は削除できないのでエラー対応を入れました。
FSOは読み取り専用も削除できますが、それでも削除できない場合もあります。
(ファイルを開いている等)
DirをFSOに書き換えたコードは記事補足に掲載しました。
※掲載VBAは少々テスト不足かもしれません。
補足
基本は、
tFile = Dir(パス)
Do Until tFile = ""
・・・
tFile = Dir()
Loop
この構造だけしっかり把握していれば問題ないでしょう。
Do...LoopがFor Each...Nextになっているだけで、基本構造は同じですね。
Sub VBA100_21_02()
Dim wb As Workbook
Dim delLastDay As String
Set wb = ThisWorkbook
delLastDay = Format(Date - 30, "yyyymmdd")
Dim sPath As String
Dim sFile As String
Dim sExt As String
Dim fso As Scripting.FileSystemObject
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
sPath = wb.Path & "\BACKUP"
If Not fso.FolderExists(sPath) Then Exit Sub
sExt = fso.GetExtensionName(wb.Name)
sFile = fso.GetBaseName(wb.Name)
Dim tFile As File
For Each tFile In fso.GetFolder(sPath).files
If tFile.Name Like sFile & "_############." & sExt Then
If Mid(tFile.Name, InStrRev(tFile.Name, "_") + 1, 8) <=
delLastDay Then
On Error Resume Next
tFile.Delete Force:=True
End If
End If
Next
Set fso = Nothing
End Sub
文字列処理部分は、正規表現で処理する方法も考えられそうですが、
今回はかえってコードが長くなりそうなのでサンプルは書きませんでした。
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