VBAのインデントについて
インデントについてTwitterで連続ツイートしました。
このツイートを基に、さらに補足を付け加えてまとめたものです。
VBAのインデントの模範
過去は違ってたこともあるかもしれませんが、
今現在の私の方針は、
VB.NET(Visual Studio)のインデント「スマート」と同一にしています。

そしてVB.NETはVB6の後継になります。
Basicという言語としてはVB.NETが最新になります。
そのVB.NETで自動的に付けられるインデントは、つまりMicrosoftが推奨するインデントという事になります。
従って、これを模範にするという事になります。
VBAのブロックについて
ただ、VBAで「ブロック」という用語の定義がはっきりしていないので、そこは何とも、、、
実際ブロックという言葉はあまり見かけませんね。
VBAリファレンスでは、Endステートメントの説明で、
「プロシージャまたはブロックを終了させます。」と書かれています。
ブロックという用語は、VBAリファレンスの「VBA用語集」にも記載されていません。
End
End Function
End If
End Property
End Select
End Sub
End Type
End With
あれ、Enumが抜けてないかい、、、
これらと、ForとDoがブロックになります。
ブロック内の変数宣言はスコープがブロック内に限定されるべきです。
VBAではこの機能がないので、どうにも説明に困る場合が多いと思う。
VBAのインデントの具体例
プロシージャーの中はインデントする。
これは良いでしょう。
この大筋は、まあ大抵の人は了解しているだろうと思います。
Type …
'インデント
End Type
Enum …
'インデント
End Enum
Sub …()
'インデント
End Sub
Function …()
'インデント
End Function
Property …()
'インデント
End Property
If … Then
'インデント
End If
Select Case …
'インデント
End Select
With …
'インデント
End With
For …
'インデント
Next
For Each …
'インデント
Next
Do
'インデント
Loop
問題は、Select CaseとIfでしょうか。
分岐が入るので、少々まぎれが出てきます。
Select Caseステートメント のインデント
Select Case …
Case …
'1ブロック
Case …
'1ブロック
End Select
Caseの中がブロックなので、これはインデントすべきものですね。
そこで、Caseはどうなのって話です。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/office/vba/language/reference/user-interface-help/select-case-statement

https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/visual-basic/language-reference/statements/select-case-statement

Select Case …
'ここ全体としてブロック?
End Select
ここはCaseしか記述できない場所です。
ブロックと言えばブロックですが、結局Caseしか記述できないので判然としません。
ここは深く考えずに、見やすさの為と考えれば良いのではないでしょうか。
Ifステートメントのインデント
If … Then
'1ブロック
ElseIf … Then
'1ブロック
Else
'1ブロック
EndIf
もしここで、Else[If]を下げてしまうと、
最初のThenのブロックと位置が合わなくなります。
If … Then
'1ブロック
ElseIf … Then
'1ブロック
Else
'1ブロック
EndIf
最初のThenブロックを2段下げるのも変ですしね。
(過去には2段下げを見た覚えもあるけど)
If … Then
'1ブロック
ElseIf … Then
'1ブロック
Else
'1ブロック
EndIf
その他としては、
継続行のインデントと、VBAでは人によってインデントしているものもあります。
継続行のインデント
必ず一定のインデントは入れますが、いくつ入れるかは都度変わってきます。
ただし、継続行が複数行になる場合は先頭を揃えます。
Sub sample(ByVal arg1 As String, _
ByVal arg2 As Long, _
ByVal arg3 As Variant)
Cells(1, 1) = Cells(1, 2) _
+ Cells(1, 3) _
+ Cells(1, 4)
End Sub
このように、上行の丁度きりの良い位置にあわせる場合が多いです。
ただし1行の長さによっては、単純に1段だけしか下げない場合も多々あります。
人によってインデントしている
Open …
'インデント
Close
これは私はやりませんが、
1ファイル限定で、これが見やすいと思うなら、VBAではこれでも良いと思います。
※ちなみにVB.NETにOpenはありません。
インデントの最後に
ありふれた書き方だと思います。
特にVBAでは、あまり厳密に考える必要は無いと思います。
全体として統一されていて、見やすくなっていれば良いと思います。
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