マクロ記録でVBA
いろいろな消去

Excelマクロの自動記録を使って、エクセルVBAの初心者向け入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2014-12-01

第15回.いろいろな消去


セルの値や書式等を消去してみましょう、


では、マクロの記録です、


1.マクロの記録

2.A1~K11を選択・・・範囲は適当で良いです。

3.「Delete」

4.罫線で、枠なし

5.塗りつぶしで、塗りつぶしなし

6.フォントの色で、自動

7.セルの書式設定で、標準

8.記録終了


作成れたマクロは、

Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
'

'
  Range("B2:K11").Select
  Selection.ClearContents
  Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlEdgeLeft).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlEdgeTop).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlEdgeBottom).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlEdgeRight).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlInsideVertical).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlInsideHorizontal).LineStyle = xlNone
  With Selection.Interior
    .Pattern = xlNone
    .TintAndShade = 0
    .PatternTintAndShade = 0
  End With
  With Selection.Font
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
  End With
  Selection.NumberFormatLocal = "G/標準"
End Sub


Selection.ClearContents
これは、「Delete」キーを押した時の記録です。

セルの値、数式を消去します。


Selection.Borders

罫線は、やったばかりですね。

全ての罫線をxlNoneにしています。


Selection.Interior
これもやりましたね、塗りつぶしの指定です。

ただし、ここでは、Color指定はしていません、塗らないのですから、色は無いです。


Selection.Font
フォントの指定になります。

.ColorIndex = xlAutomatic
つまりは、自動ということです。

色を指定する場合は、.Interiorと同じように、.Colorで指定できます。


Selection.NumberFormatLocal

表示書式の設定です。

見たとおりに、標準に設定しています。

設定する場合は、「セルの書式設定」の「表示形式」で設定する書式文字を指定します。



さて、消し込みは、さんざんやったので良いでしょう。


セルの状態を、初期状態、つまり何も指定していない状態にするのに、


いちいち、こんなことをしてられません。


シート操作なら、セルを削除するか、何も設定されていないセルを、


コピペで貼り付ける等で対処すると思います。


しかし、マクロには、便利な機能があります。


Sub Macro1()
  Range("B2:K11").Clear
End Sub


これだけで、すべてチャラ、何も設定されていないセルにすることができます。


マクロで、セルをいろいろ変更する場合、最初の状態が不明では、やりずらいですよね。


罫線を引こうにも、すでに罫線が引かれている場合は、


それぞれの罫線をxlNoneで指定しなければならなくなります。


上記で、すべて消去してから行えば、その必要が無くなります。


ぜひ、覚えて下さい。


また、このClear関連では、


ClearComments:コメントを消去
ClearFormats:書式設定を削除
ClearHyperlinks:ハイパーリンクを削除
ClearNotes:コメントを削除
ClearOutline:アウトラインを消去


等もあります、その場に応じて使い分けして下さい。


ただ、通常は、


ClearContentsか、Clearだけで、用が足りると思います。





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