エクセル入門
関数のネスト

Excelの初心者向け入門解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2020-04-27

数式.関数のネスト


関数の引数に、さらに関数を入れる事をネスト(入れ子)と言います。


関数のネストは、
Excel2003までは、最大7
Excel2007以降では、最大64
このようになっています。

しかし、複雑な関数のネストは数式を難解なものとしてしまい、後々の変更や他人が見た時に解らなくなってしまいます。
ネストは概ね3段階までとして、それ以上になる場合は、個々の要素となっている関数を別のセルに入れて、そのセルを参照するようにします。
(このようなセルの事を作業セルとか計算セルと呼んだりします)


関数ネストの使用例

A1セルからA10セルに数値が入っているとして、
その合計が、800以上なら"A"、600以上なら"B"、それ以下なら"C"
とする場合、

=IF(SUM(A1:A10)>=800,"A",IF(SUM(A1:A10)>=600,"B","C"))

関数ネストの考え方

=IF(800以上,"A",800未満なら"B"か"C")

=IF(800以上,"A",IF(600以上,"B","C"))

このように外側の関数の組み立てを考えてから、
内側の関数である、
800以上は、SUM(A1:A10)>=800
600以上は、SUM(A1:A10)>=600
これを組み込んで完成させます。

ここで、IF(600以上,"B","C")の時、
800以上も含まれてしまうのではないかと考えがちですが、
=IF(800以上,"A",この部分は800未満の時にしか処理されない)
つまり、800以上の偽の部分では、800未満が前提となっている為、考慮する必要がありません。
以下も参考にしてください。
関数のネスト方法
関数のネスト(入れ子)をする場合の、考え方と作成方法です。IF関数のネスト作成方法 A列の数値によって、B列に"A"から"E"の評価を入れます。・80以上はA ・60以上はB ・40以上はC ・20以上はD ・20未満はE この場合は、まず、=IF(A1>=80,


ワークシート関数一覧

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