VBA関数
Environ関数

Excelマクロで必須のVBA関数を入門・初級・初心者向けに詳細解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-09-09

Environ関数


オペレーティング システム(Windows)の環境変数に関連付けられた文字列を返します。
Macintoshでは使用できません。


デスクトップのパスやログインしているユーザーの名前を取得できます。

IsNull関数の構文

Environ( { envstring | number } )

envstringまたはnumberのどちらかを必ず指定します。

envstring
省略可能。
環境変数の名前を含む文字列式です。

envstringが環境文字列にない場合は、長さ0の文字列 ("") が返されます。
存在する場合は、指定されたenvstringに割り当てられているテキストを返します。
つまり、環境文字列テーブルでその環境変数の等号 (=) の後にあるテキストを返します。

number
省略可能。
環境文字列テーブル内の環境文字列の数値順序に対応する数値です。
任意の数式を使用できますが、評価される前に整数に丸められます。

環境文字列テーブルでその数値位置にある文字列が返されます。
envstringを含むすべてのテキストを返します。
指定された位置に環境文字列がない場合、Environは長さ 0 の文字列を返します。

Environ関数の使用例

以下のVBAサンプルは、全ての環境変数をシートに出力します。

Sub sample()
  Dim EnvString As String
  Dim i As Long
  Range("A1:B1").Value = Array("Index", "String")
  Do
    i = i + 1
    EnvString = Environ(i)
    If EnvString = "" Then Exit Do
    
    Cells(i + 1, 1).Value = i
    Cells(i + 1, 2).Value = Split(EnvString, "=")(0)
  Loop
End Sub

上記VBAでは、環境変数だけを出力しています。
以下は出力の一例です。結果はPC環境により違ってきます。

Index String
1 ALLUSERSPROFILE
2 APPDATA
3 CommonProgramFiles
4 CommonProgramFiles(x86)
5 CommonProgramW6432
6 COMPUTERNAME
7 ComSpec
8 DriverData
9 FPS_BROWSER_APP_PROFILE_STRING
10 FPS_BROWSER_USER_PROFILE_STRING
11 HOMEDRIVE
12 HOMEPATH
13 LOCALAPPDATA
14 LOGONSERVER
15 NUMBER_OF_PROCESSORS
16 OneDrive
17 OneDriveConsumer
18 OS
19 Path
20 PATHEXT
21 PROCESSOR_ARCHITECTURE
22 PROCESSOR_IDENTIFIER
23 PROCESSOR_LEVEL
24 PROCESSOR_REVISION
25 ProgramData
26 ProgramFiles
27 ProgramFiles(x86)
28 ProgramW6432
29 PSModulePath
30 PUBLIC
31 SESSIONNAME
32 SystemDrive
33 SystemRoot
34 TEMP
35 TMP
36 USERDOMAIN
37 USERDOMAIN_ROAMINGPROFILE
38 USERNAME
39 USERPROFILE
40 VS100COMNTOOLS
41 windir


Office VBA リファレンス Environ関数


※VBA関数一覧
マクロVBA関数の一覧と解説です、どんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば、詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 分岐…3 型変換…14 データ判定…10 日付時刻…20 配列…6 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他……



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