VBA関数
StrComp関数

Excelマクロで必須のVBA関数を入門・初級・初心者向けに詳細解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-08-19

StrComp関数


文字列を比較し、文字列の大小や等しいかの結果を返します。
文字列比較の結果を示す、サブタイプが整数型 (Integer) であるバリアント型 (Variant) の値を返します。


StrComp関数

StrComp(string1, string2,[ compare ])

string1
任意の有効な文字列式を指定します。
string2
任意の有効な文字列式を指定します。
compare
省略可能。
文字列比較の種類を指定します。

定数 説明
vbUseCompareOption
使用できません
-1 Option Compare ステートメントの設定を使用して比較を実行します。
vbBinaryCompare 0 バイナリ比較を実行します。
vbTextCompare 1 テキスト比較を実行します。
vbDatabaseCompare 2 Microsoft Access のみ。データベース内の情報に基づいて比較を実行します。

省略された場合、vbUseCompareOptionとなり、Option Compareの設定により比較のタイプが決定されます。
Option Compareの既定は、vbBinaryCompareになります。

戻り値
StrComp関数は以下の値を返します。

条件 戻り値
string1がstring2より小さい -1
string1がstring2と等しい 0
string1がstring2より大きい 1
string1またはstring2がNullである Null

StrComp関数の使用例


string1 string2 compare 結果
数値 123 125 -1 string1がstring2より小さい
123 0 1 string1がstring2より大きい
文字 abc abb 1 string1がstring2より大きい
abc ab 1 string1がstring2より大きい
大文字vs小文字 ABC abc 0 -1 string1がstring2より小さい
ABC abc 1 0 string1がstring2と等しい
小文字vs大文字 abc ABC 0 1 string1がstring2より大きい
abc ABC 1 0 string1がstring2と等しい
全角vs半角 ABC ABC 0 1 string1がstring2より大きい
ABC ABC 1 0 string1がstring2と等しい
ABC abc 0 1 string1がstring2より大きい
ABC abc 1 0 string1がstring2と等しい
半角vs全角 ABC ABC 0 -1 string1がstring2より小さい
ABC ABC 1 0 string1がstring2と等しい
ABC abc 0 -1 string1がstring2より小さい
ABC abc 1 0 string1がstring2と等しい
Null  abc Null   Null  string1またはstring2がNullである
Null abc   Null  string1またはstring2がNullである


Office VBA リファレンス StrComp関数


※VBA関数一覧
マクロVBA関数の一覧と解説です、どんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば、詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 分岐…3 型変換…14 データ判定…10 日付時刻…20 配列…6 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他……



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