VBA入門
マクロを実行するには(F5)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2022-07-04

第7回.マクロを実行するには(F5)


それでは前回作ったマクロ、「練習1」を実行してみましょう。


マクロを実行する方法は、大きく2通りあります、

✅VBEの画面で実行
✅ワークシートの開発タブで実行
✅ボタンや図形に登録して実行

その時の都合で、どちらで実行しても構いません。

ボタンをクリックすることでマクロが自動実行されるのを見たことがあるかもしれません。
とても便利ですが、この方法については学習が進んだ後に説明します。


VBEの画面で実行

VBEの画面で、

Sub 練習1()
  Range("A1") = "おはよう!"
End Sub

このマクロVBAコードの、
SubからEnd Subの間のどこかに入力カーソル(縦棒の点滅カーソル)がある状態で、
マクロ VBA サンプル画像


マクロ VBA入門 画像

ショートカットのF5が簡単で良いでしょう。


ワークシートの開発タブで実行

ワークシートの開発タブから実行してみましょう。

VBE(Visual Basic Editor)の画面を閉じて、ワークシートを表示して下さい。
そこで、

「開発」タブ→「マクロ」 ・・・ ショートカットはAlt+F8
マクロ VBA入門 画像

Excel2003以前では、「ツール」→「マクロ」→「マクロ」

すると、

マクロ VBA入門 画像

このような画面が表示されます。

「練習1」が選択されている状態(青の反転)で、
右側の「実行」ボタンをクリックして下さい。


ボタンや図形に登録して実行

シートにボタンや図形を追加して、そのボタンや図形にマクロを登録します。

シートにボタンを挿入

「開発」タブ→「挿入」→ボタン(フォームコントロール)

マクロ VBA入門 画像

マクロ VBA入門 画像

シートに図形を挿入する

「挿入」タブ→「図形」→好みの図形を選択

マクロ VBA入門 画像


ボタンや図形にマクロを登録

ボタンや図形を右クリック→マクロの登録

マクロ VBA入門 画像

「マクロの登録」ダイアログからマクロを選択し「OK」

マクロ VBA入門 画像


マクロが登録されたボタンの上にマウスカーソルを乗せると、手のマウスカーソルになります。

マクロ VBA入門 画像


マクロを実行すると

「VBEの画面で実行」
「ワークシートで実行」
どちらの実行方法でも、正しく実行されていれば、

ワークシートの「A1」のセルに、「おはよう!」と表示されます。
マクロ VBA入門 画像

マクロを作ったら、必ずテスト実行して、正しく動作しているかを確認します。

今回は、1つのセルだけなので見れば直ぐに分かりますが、
今後多くのセルを扱うようになると、マクロが正しく動作しているかの確認は極めて重要になってきます。
間違った結果のマクロでは役に立たないどころか害悪にしかなりません。
テスト実行で結果が正しく動作しているかを確認することは、VBA開発においてとても重要なことです。




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第7回.マクロを実行するには(F5)
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