ツイッター出題回答
【超難問】エクセル数式問題

https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1268909723375419393
【超難問】エクセル数式問題
=ROUNDUP((20+10)*2^2*2^4*4,-2)
さて、この数式は何を計算しているでしょうか?

https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269125140601696258
では解説していきましょう。
どこまで解説するかによって終わらなくなりますが…
まずエクセルでの演算子の優先順位ですが、
?(単項)
%
^
*,/
+,-
同順位は式の左から順番です。
そして()でこの順番を変更できます。
つまり上記数式は、
=ROUNDUP(30*4*16*4,-2)
=ROUNDUP(7680,-2)
となります。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269127922675154944
ROUNDUP関数
ROUNDUP(数値, 桁数)
数値を桁数に切り上げます。
小数点の位置を0として、右は+左は-とした桁数に切り上げます。
桁数が2なら小数第3位を切り上げ、-2なら十の位を切り上げ。
=ROUNDUP(7680,-2)=7700
となります。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269129343403298816
ここまでは【超難問】というより、Excel初歩問題です。
演算子の順序、ROUNDUP関数、どちらもエクセルの基本になります。
難問と言うのは、この結果の数値が何を意味しているか、それぞれの数値が何を指しているかという事です。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269130855932325889
エクセルの演算子・関数だけを覚えても、その分野についての知識が無ければ何も分かりません。
例えば、統計や会計の知識が無ければ、それらの数式を見てもただの数式でしかなく、その数式の意味するところは理解できません。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269133992332156929
では、先の数式、
=ROUNDUP((20+10)*2^2*2^4*4,-2)
ここに出てくる数値は何を指しているかを説明していきます。
かなり長くなります。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269134860364341248
20+10
これは、
基本点20符+ロン10符
基本点は副底と言います。
10符はロンとは限らず、暗刻（鳴かずに同じ牌を3つ揃える）等の積み重ねでも10符になる場合もあります。
本来はこの符の計算時点で十の単位で切り上げます。
つまり、
ROUNDUP(副底+符,-1)
このように10単位に切り上げます。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269137635965988864
続けて*2^2*2^4この部分を説明します。
もちろんこれは*2^(2+4)でも良いです。
数式が長い方が問題として紛れがあるかな(笑)と言う程度です。
つまり、符を10単位で切り上げた数値を倍々にしていきます。
何回倍にするか、この説明に続きます。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269140835544690688
この倍々にする回数を飜数と言います。
役によって決められた飜数を合計します。
どんな役が何飜になるかは、また別の機会に。
この合計した飜数に、さらに+2します。
この+2を場ゾロと言います。
場ゾロはバンバンなんて呼んだりもします。
つまり、
符*2^(場ゾロ+役の飜数)
という事になります。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269144890820030465
算出された点数が基本点になります。
子の場合は基本点*4、親の場合は*6がもらえる点数になります。
ロンならその牌を出した人からもらいます。
自摸（ツモ）の場合は、子から基本点、親から基本点*2、つまり合計で*4もらえます。
親なら子全員から基本点*2（合計で*6）をもらいます。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269147905203433473
100単位に切り上げるタイミングが難しく、なかなか覚えられない原因な気がします。
先に100単位にしてしまうと、
=ROUNDUP(30*2^(2+4),-2)*4=8000
点数が違ってきてしまいます。
ただし、7700は切り上げて満貫扱いにする場合も多いです。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269149642282766337
100単位の端数処理により、自摸（ツモ）の場合の合計と、ロンの場合の点数には違いが出てきます。
30符4飜の子の自摸の場合は、
子から2000、親から3900、合計は7900になります。
30符4飜のロンより200多くもらえることになります。
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1269151632572346368
だいぶ長くなったのでこの辺で。
問題の答えとしては、
「麻雀における30符4飜の子の和了」
メンタンピンドラ1
タンピンイーペードラ1
タンピン3色
・・・
メンはメンゼンのメンですが、この場合はリーチを指します。
ピンはピンフ（平和）です。
以上で解説を終わります。

以上のように、この問題は麻雀の点数計算をエクセルの数式で表したものです。
麻雀を知っている人なら、点数計算を詳しく知らなくても結果の数値(7700)をみると分かる人が多いでしょう。
麻雀を知らない人にとっては、意味のない計算式でしかありません。
解説ツイートの途中でも書きましたが、
エクセルの知識がいくらあっても、その分野についての知識が無ければ何も分かりません。
つまり、エクセルで何をするか、その為に必要な知識が無ければエクセルだけでは役に立ちません。
ただし何をやるにしても必要となる、エクセルの基本的な関数は一通り知っておくことをお勧めします。

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